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メガネフレームの基礎知識

フレーム素材について

眼鏡フレームの素材は、形状と並んで選択の重要な要素であります。デザイン、色彩、掛け心地、 耐久性など、素材によって、長短がそれぞれ異なってきます。ここでは、フレーム素材として代表的な素材を紹介いたします。

プラスチック素材

アセテート
植物繊維と酢酸から作られるアセチルセルロースが原料の合成樹脂。燃えにくく、 滑らかな肌触りと透明感のある色合いが特徴。1920年代に登場した。複数の生地を貼り合わせ て柄を生み出せる自在性も好まれている。

セルロイド
植物繊維由来のニトロセルロースと樟脳 (しょうのう)を原料とする最も古い熱可塑性樹脂。発火しやすく、紫外線で劣化するなどの欠点がありますが、硬い素材を丹念に磨くことで独特の色合いやツヤ感を楽しめる素材です。

樹脂
最大の特徴は、優れた弾力性。高温・低温による変形・破損しにくい熱安定性を持っているため、経時変化や寸法変化が少ないという利点があります。素材にはいくつかの種類があり、「ウルテム」、「TR」、「ポリアミド」などがあります。

メタル素材

ピュアチタン
鉄と比較すると、 強度は2倍。軽さは2分の1で、金属アレルギーも起こさないという優秀な素材。 レアメタルの中では比較的入手しやすく、最近のメタルフレームではもっともよく使われている材質です。

βチタン
チタンにバナジウム22%、 アルミニウム4%を添加した合金です。 高負荷に対しての復元力が高く形状安定性があるβチタンは、フィッティングとデザインを考慮してテンプル素材として利用されることが多い。

NT合金(形状記憶合金)
ニッケルとチタンを、 ほぼ50%ずつ混合させた合金で弾力性があり、型崩れなどもしにくいメガネフレーム素材です。ピュアチタンなどと比べると少し比重は重くなります。βチタン同様テンプルなどに使用され、超弾性により形態を安定させます。

ゴムメタル
車のサスペンション用に開発された素材で、軽量ながら、ゴムのような弾力性と、高強度を併せ持つ金属です。ニッケルも含まれておらず、アレルギーなどにも強く人体にやさしい金属です。一般的なチタン合金よりも軽く、柔らかな掛け心地が魅力的です。

ステンレス
名前の由来が、「ステイン(stain)汚れ・レス(less)ない」からきています。通常は鉄に約10%のクロムを混ぜた合金を指すします。耐食性に優れ、強度が高く、現在はステンレスの弾性を活かしてフィット性を高める、ステンレスシートフレームが一般的になっている。

その他の素材

べっ甲
タイマイというウミガメの一種の甲羅を加工して作られます。細やかな色彩の変化とツヤ感が美しい素材。軽く、滑りにくいという実用的な利点も ある。現在は、原材料の入手が困難で高価。メンテナンスしだいで美しく長く使えるのが魅力。

バッファローホーン
水牛の角を原料とする。独特のツヤと重厚感がある。1本の角から素材にできる量はわずかで、スライスされたシートを何層にも貼り合わせ製作するため、フレーム1本1本で異なる 色調やストライプ模様を織り成します。

バンブー
竹はアルミやチタンよりも軽く、天然素材なので肌触りも心地良く、古くから様々な道具や嗜好品の材料としても重用されてきました。工程のほとんどが職人の手作業で行われ、磨き上げられたフレームは使い込まれることにより馴染み、独特の風合を醸し出します。

カーボンファイバー
カーボンファイバーとは炭素繊維の事で、すぐれた強度を持ちながら軽量で有る為に、航空機をはじめとした構造材として幅広く使用されています。ドライカーボン、ウェットカーボンの特徴を踏まえ様々なパーツに使用されています。